一体何を入れるんだろう!
と、
自分でも思いながら、ただ好きで作り続けてきた和紙の巾着袋。
選ぶ和紙や、作り方によっては、
結構耐久性もあり、幾度かの使用にも耐えうるものを作ることができます。
作ってしまった後で入れるものを考える。
という順番ではありますが、
引き出しにいっぱいストックされた色とりどりの和紙巾着袋を見ているだけで幸せな気分に浸れます。
わたくしは。
ですが。^^
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多分これが一番最初に作った紙の巾着袋。
和紙と言ってよいのかどうかわかりませんが、
かなり柔らかく、透け感のあるストライプ柄の紙です。
今思うと、相当に「コシ」がなく、接着しづらく折りづらく!
作りにくかったはずですが、
この紙が好きだったのでしょう。
熨斗飾り作りにも相当時間がかかっているはず。
根性あったな。
と思うかれこれ4年前の自分。
遊印を捺し、中にお菓子を入れた感じ。
これは淡路結び付。
黒白の水引結びをつけた巾着袋は、
初盆のお参りをいただくような場面で、
おこちゃまも一緒だったりしたら、こんな袋に菓子を入れて
ありがとうを伝えられるといいな。と思って作った記憶あり。
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画像では巾着袋のサイズがわかりにくいと思いますが、
香袋
とタイトルをつけているってことは、かなり小さな袋だったのでしょう。
夏の涼
を感じさせる涼やかな香袋です。
しばらく車の中にぶら下げていたような記憶もあるような。。。
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この子たちも。。。和紙巾着袋を本格的に作り始めた最初の夏に作ったもの。
ふた重バージョン
表側の和紙は渦文様の透け感のあるタイプ。
内側の千代紙は「渦とちどり」の文様。
地色が赤と青がありますが、
どちらの色も、かわいらしく、少々幼い印象なので、レース和紙で上掛けしてみました。
内側の千代紙が硬めのしっかりした和紙なので、
外側のレース和紙との厚さ(硬さ・柔らかさ)との落差で、
レース和紙を突き破ってしまいがち。
「破れ」を作らないよう気をつけながら、
詰め物をして何度か紐を引いたり緩めたりしながら、
表と裏の和紙に一体感を出します。
これは、縦長バージョン
中には、ぽち袋やひとこと箋などなど。。
これらのモノを差し上げるときに。。。
巾着袋に入れる必要はなく、
むしろ封筒タイプのほうがよろしいのでは?という感じですが、
一番見てもらいたかったのは巾着袋だった。意図がありありと。。。笑
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この紙の組み合わせは今でも大好きで、よく作っていますね。
封筒なども仕立ててみましたが、
やっぱり巾着袋が最も似合う組み合わせです。
上の画像でも使っている渦文様のベージュバージョンに、雁皮の半紙で内貼りをしています。
難易度としては結構高いのですが、
雁皮紙の半紙の滑らかさとしなやかさが、
紐通しに関する問題を一挙に解決してくれ
感動した記憶アリ。
薄くて頼りない感じの雁皮半紙ですが、
実はとっても丈夫で、さすが雁皮と感じる瞬間。笑
巾着袋にはとても向いています。
その和紙に似合うものを見つけてあげられたヨロコビはひとしお。
やわらかなふんわり感が、とても好き。
このふんわり感に、かなりフェチ。笑
巾着袋に直接遊印を捺せないのでタグをつけます。
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同じレース様の和紙の色違いで作った巾着袋。
夏らしい子たち。
これは、とびきりおいしい!お手製の「梅ジャム」をお福分けしたときに作った巾着袋。
これは、タグに香を仕込んだもの
奉書紙で作ったきんちゃく袋
立派な折り熨斗。^^
お箸袋をプレゼントする時に。。。というシチュエーションで作ったもの。
中身とのバランスを考えると、この折り熨斗は少々大袈裟です。
いまなら遊印★をひと捺し。でキマリ。^^
この縦長のカタチが好きだったんだな。。。と思います。きっと
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和紙をふた重にし、間に紋切りを挟んだ巾着袋。
上画像の巾着袋は、雁皮半紙で作ったものですが、
それに上掛けをしてみました。
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これは香袋。
よくまぁちまちまと。。。笑
と、
我ながら感心します。
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これは、友禅紙と透け感のある和紙を合わせて作ったもの。
紙の硬さ、厚みなどが違うと、紐を引いたり緩めたりする際破れてしまいがち。
そこに対処しようとしたのと、貼り合せの部分を見栄えよく美しく。。。と思って作ったものです。
しかしこれでは、紐を通している部分の破れは解消できず。
それでは、一部だけでも友禅紙をと思い作ったもの。
しかし、これも紐通し部分の破れが解消できず。
かなり。。。試作はしたような気がいたしますが、
手間がかかる割には、不安は残る。
で却下。--;
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これは、トップの画像の表側の顔。
この友禅紙は、冬になると必ず登場するわたくしのお気に入りの和紙ですが、
巾着袋にも適するよい子。^^
そういえば、今年はまだ作っていません。。。
2013年バージョンでした。^^
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いろんな和紙できんちゃく袋を作り始めると、
直接遊印を捺せない和紙も登場するようになり、
また、印捺しで失敗してしまった裁断後の和紙のもったいなさに
激しく気持ちが沈むため、
タグは必須です。^^
タグに使う和紙は、巾着袋に使ったものと同じものがよいので、
印捺ししやすい紙と貼り合せていることが多いです。
(貼り合せてないこともありますけど。汗)
タグのよいところは、パターンや季節に合わせてあらかじめストックしておけること。
(ストックは苦手ですが。汗汗)
場所も取りませんし、様々なバリエーションでストックしているタグから選んですぐに使える。
というのは、永遠の憧れかも。笑
香を仕込んだタグ
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これは、遊印のみを入れるための巾着袋。
柘印のお手入れ方法や捺し方のコツなどをまとめた用紙も一緒にたたんで入れるので、
そのサイズにあわせています。
和紙巾着袋は、サイズが小さくなると作りやすくて、きれいに仕上がります。
(香袋のように小さくなるとまた別ですが)
遊印を贈り物に御遣いいただくときの巾着袋たち
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頂いた和紙で作った子たち。
特に目的もなく、ひたすら自分の癒しで作り続けております。笑
この新聞紙風の紙は、巾着袋には結構向いていて、
破れそうでそうでもない。
紐を引いた時に膨らみ具合がとっても好き。
いろんな柄をいただいて、巾着袋や封筒に大活躍でした。。。
感謝
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罫線エンボッサーを上手に使えると、
巾着袋に直接ひとこと書くこともできます。
「直接書く」
ってあなた。。。なかなか。。。
と言われそうですが、また違った雰囲気になってよいものです。
字がお上手な方はもちろんですが、
そうでない方も。。。
と、言いつつ自分が書いたものは画像に残していないところが何とも言えませんが。^^;
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松の遊印と源氏香図印。。。すごく相性がよい。。。と思います。。。
下は、雁皮紙の半紙を二重にして作ったきんちゃく袋。
2014年バージョンでした。^^
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大好きな桜柄の友禅紙で。
きれいに内貼りもしタグも用意しおめかし。
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そして、白い筋入りハトロン紙で作ったきんちゃく袋。
この年はこの筋入りの白ハトロン紙に夢中でした。笑
これは、筋入りハトロン紙の内側に緑の薄紙を入れいています。
程よく透けて涼しげ。
下の画像は、上の巾着袋の内側に貼りこんだ薄紙のふた重仕立てです。
夢中だった割には、巾着袋の画像がないのは。。。笑
巾着袋よりも「巻き巻き」タイプや袋タイプに向いていたから。
紐の通りはよいのですが、破れやすかった。。。記憶アリ。
けれど。。。また挑戦したいなと改めて思います。
今は、
「たて縞」「鹿の子」「立涌」の文様スタンプがある。
きっとかわいい巾着袋ができるはず。^^
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これは雁皮紙で作った巾着袋。
薄く薄くしなやかな雁皮紙は、破れそうで破れないものすごい和紙です。^^
1枚仕立てですと、あまりに薄く透けますので、
雁皮紙の2枚仕立てで、間に友禅紙のくりぬき瓢を挟んでみました。
全体を写すとぴかぴか光っていますが、近づくと光を感じずしっかり和紙。
ってとこも好き。笑
内側にはふんわりしたきれいな橙色の和紙を使っています。
これは、水色の和紙を内側に。夏らしく。
このパターンは好きで結構枚数作った気がしますが、
糊染みが出てしまうのが難点でした。。。そういえば。
そして愛してやまないこの「くしゅっと感」笑
糊染みの件を解決できるともっといっぱい!!!!作りたいのですが。
いろいろ試しましたが、いまだ解決できない糊染みです。
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この和紙は大好きで毎年夏の終わりから秋にかけて必ず登場しています。
巾着袋に仕立ててあげるととっても!かわいらしいのです。
内側に雁皮紙を仕込んであげ、
紐の滑りをよくしてあげると完璧です。
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ここからは昨年作ったもの。
鹿の子スタンプやたて縞スタンプを使った半紙バージョン
なぜか膨らましたものがないのですが。。。
紐通し部分を作っているので、巾着袋だと思います。^^;
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さて。。。
今回のupはこれにておしまいです。
こうやって画像を見ていると、
つくりたぁい気持ちが盛り上がってきます。^^
決して実用的とは言えませんが、
ただただ。。。作ることが楽しくて作っている紙の巾着袋。
またブログでupしてまいりますので、
遊びに来てくださいね^^
なが~くお付き合いいただきまして。。。
ほんとうにありがとうございます。
感
謝
H29.3.25
九甘堂 古賀あき乃