私の最初のシゴト

私の最初のシゴト

和紙遊びの結果がなにもなく、
ここふた月くらいは、画像の整理もできていないため、
どれを使ったのか使っていないのかも把握できておらず。

それを確認する労力を惜しんで(最後に惜しむのか)、
今まさにやっているシゴトの画像で今年最後の投稿にします。

画像は、
印材屋さんから仕入れた印材に、最初に施す面摺り作業中の様子。
2種類のサンドペーパーを使って丁寧に印面を滑らかにする。
地味なシゴトだけど、ここを雑に飛ばすと最後で泣く。
刷毛と晒しを使いながらつるつるにした後、
朱墨を塗った状態で彫刻を待つ。
ここまでが最初の支度。

彫刻は彫刻機に完全お任せでシゴトしてもらい、
その後、彫刻刀とやすりを使って仕上げてゆく。

そうして仕上げた遊印の印面1本1本に、
指で印泥をつけ、
シール用紙に印影をとり、ヨレ防止の為エンボス加工する。

中村芳中)の遊印

これは遊印たちの名札代わりにもなっている印影シールをつくる作業だけど、
目視では気づけない瑕疵を見つけるための最後の大事なシゴトでもある。

それでも、
数年に一回くらい見落としてしまうことがあって心臓が凍りそうになるのだけど。

 

最後に紙で包んで名札シールで留める。

この個々の遊印に対する包装は、「遊楽の印」を始めた2005年から変わっていない。

考えてみると、
超飽き性の私にしては、とんでもなくすごいことじゃないか。

他のことは結構細かく!いろいろ!変わっているのに。

向上していないとも言えるけど、
これ以上のアイディアはないというものを、最初からわかっていた。
とも言える。

とりあえず後者ということにして2023年を機嫌良く終えよう。


本日、ご入金頂いているお客様への発送はすべて完了致しました。
令和五年もお付き合い下さってほんとうにありがとうございました。

来年のことまでお願いはできないと常に思っているので、
お願いは申しませんが、
もしお付き合い頂けるならとても嬉しく幸いだと思っています。

もうすぐやってくる新しい年も、
それぞれが。。。よい年にできることを心から祈ります。

感謝を込めて
藤井あき乃