とげが取れる
あっという間にこんな時間に。
今日はもう金曜日じゃないか!
早すぎる。
ゴールデンウィークの始まりに、調べ物があって図書館に行った際、
たまたま目につくところに置いてあった源氏物語(角川のビギナーズ・クラシックス)。
ビギナーズ・クラシックスシリーズは、外れが多い気がするけれど(えらそーに。すみません)、
挫折しまくってきた私には、このビギナーズから始めるべきでは?
と、急に!気分が乗って借りてきた。
一応全帖網羅されており、
各帖のあらすじ、抜粋ではあるが原文と訳文、解説がある。
巻末の付録(略年表や関係系図など)までいれて約500ページ。
ビギナーズ向けとしては完璧じゃないか!
これ1冊で一応最初から最後まで物語を追えるし、
好きになったら全巻揃えよう。
ゴールデンウィーク中に、とにかく!一応!一度!読み通そう!とがんばった。
ほんとうにがんばって読了しました感満載だったけど、
迷っていた小学館の新編日本古典文学全集(確か六巻あったと思う)買わなくてよかった。
と思った。
やっぱり好きじゃないのだ。笑
そしてその理由がはっきりわかった。
紫式部の視点に微妙な意地悪さを感じる。
登場人物の意地悪さとはもちろん違う。
このビギナーズクラシックスの訳文や解説のせいかなとも思い、
そう思うところは原文を丹念に読んだけれど、
やっぱりなーんか意地悪さを感じるわけです。
むかむかと。笑 気分が下がってしばらく後を引く。
今まで読破できない理由をいろいろつけていたけれど、
結局これが最大の理由だったんだなぁと思う。
世の中で一番苦手なのは意地悪な女なんです。私。
絶対近寄りたくない。
まして頭がよくて意地悪だと最強だ。
枕草子にも、
だれかをそれこそぼろくそにこきおろしている(いや。品がない私。)ような表現は度々出てくるけれど、
不思議と意地悪さは感じない。
笑えるわけです。
こういうのをユニークというのか。
そしてけっこう露骨な自慢話にも嫌味を感じない。
川端康成は、著書の中で
年を重ねて枕草子と源氏物語を改めて読むと、
その深さ、豊かさ、広さ、大きさ、またきびしさでは、清少納言は紫式部に遠く及ばないと感じる。
と書いている。
その素晴らしさを感じ取ることができなかったのは、
まさに私の浅さ(薄さ?笑)以外の何ものでもないだろう。
だけど好みっていうのはまたそれとは別なのかも。
本を読むって結局そこに尽きるのかもしれない。
ともあれ。
長年、気になっていた小さなとげが取れた気がしたゴールデンウィークでした。
今週はどんな一週間でしたか?
今日もここに来て下さって、ほんとうに!ありがとうございます。^^
どうぞそれぞれに
しあわせな週末でありますように。
藤井あき乃