てりてり法師を見ながら昼寝する午後 2024年07月01日 今朝見つけた薄田泣菫(すすきだきゅうきん)の詩。わざわざ詩集を手に取る。ということをほとんどしないけれど、それだけに、たまたま見かけた詩がすなおに染み入ってくることがある。 こさめ今日も小雨が降るさうな。お寺の庭の菩提樹に、蛇の目の傘に、つばくろに、わたしが結うた鉢の木のてりてり法師に、まださめぬ昼寝の夢のあの人に。泣菫詩抄 薄田泣菫 そういえば…こさめという言葉を最近使わないな…と思う。ただ霏々として風景に細い線をひく。音もなく。窓に吊したてりてり法師を見ながら、すこしだけお昼寝したくなる。機嫌良くいきましょ藤井あき乃 «前 次» Blog