処暑の箋

処暑の箋

明日21日までが、
立秋の末項「蒙霧升降(ふかききりまとう)」。
濃く深く霧がたちこめて、夏の盛りに終わりを告げる頃。

暑さの盛りは過ぎたようにも思えるが、
まだまだ終わりを告げるところまではいってない。
そもそも霧が発生するような水気も冷えもない。
からからの高温が続く日々。

それでも、夏木立の緑は少し色を変え、
その向こうに見える山の緑色も少しくすんできた今日この頃。
必ず秋はやってくる。

処暑に使う箋を作った。
糊をつけて引っぱるとはなかくちぎれる薄い典具帖紙を重ねて。

秋の兆しを待ちわびる。

機嫌よくいきましょ
藤井あき乃