手書の意味

税理士さんから確定申告の控えが郵送されてきた。
令和六年のインデックスをつけてファイルする。
あんまり見たくないけど(ほほ)、
なんとなくぱらぱらめくってみる。
自分の昨年一年分の成績なのになんだか人ごとのように感じるのは、
手書きしていないからだと思う。
私の会社員生活15年間のうち10年くらいは、
経理を担当していて、
後半は自腹で学校にも通ったりしていたから基本的なことはわかる。
そしてなにより複式簿記を心から愛している私は学校の授業もたいそう楽しんだ。
以前も書いた事があるような気がするけど、
あの一糸乱れぬ整列感が好きなのだ。
どこかが1円かわるとすべての数字が変わってしまうような「美しく繋がっている」感じがたまらない。
複式簿記を作り上げた人の頭の中を探検したい。
会社員時代の前半は、ひとつひとつ伝票を起こしそれらを集計して、
損益計算表や貸借対照表なんかを自ら作っていた。
あの伝票の薄いしゃくしゃくした紙質が大好きだったなぁ。
後半はコンピュータ化されたけど、それでも紙の伝票に起票し、
それを入力すると自動的に作表されて月次で帳票があがってくるような仕組みだったと記憶する。
デジタル化とは言えない初期OA化という感じ?
でも
自分の知らないところで勝手にまとめられてプリントされくる数字は、
自ら集計した作った損益計算表とはどこか違っていった。
今は、起票もいらず全部パソコンの中にあるアプリ
(というのか?昔はソフトといったように思うが同じもの?いちいち。笑)に
直接入力するだけであとはアプリが全部やってくれる。
確定申告の提出書類もなんなら毎日チェックできるが、
画面で見せられる数字に自分の積み上げたものを感じにくい。
つまり世の中の流れや仕組みについて行けていないってことだけど、
だからって手書き伝票と手書き確定申告に戻るつもりはないんだから。
会計処理はアプリにまかせて、手ずから生みだすものに集中しよう。
ROCAdesignさんにお願いしていた「麦穂」のデザイン画仕上がってきたので、
明日から「麦穂」遊印にとりかかります。
楽しみ。
見通しよくいきましょ
藤井あき乃