考える事と感じる事

考える事と感じる事

紙遊び用の粘土細工仕込み中。
渡り歩いてたどりついた石塑粘土を使って仕込み中。
小さく成形したものは、径が6ミリから7ミリくらいで、
絵具を混ぜ込んで伸ばしたものは厚さが1.25ミリから1.5ミリくらい。

 

しかし、なかなかぱりっと乾いてくれないのは薄すぎるのかもしれない。
ある程度の厚みがないとだめなのかな。


今まで試作したものでもっとも使いやすかったのは2ミリ厚くらいで、
乾燥後は完全な板状態になってくれ、かつ鋏をいれることができた。
今回はもう少し紙に近い感じというかひらっとした感じのものを作りたかったのだけど。。。

 

試作してきた子達を実際に使って思うのは、
色よりも厚みのほうが、全体の雰囲気を左右する。
色は、この色でもこの色でもいいかな。。。と思っても、
厚みでしっくりこないことは結構ある。

最適解まであと一歩のつもりだったが、まだ遠い。

串刺しになっているのは水引を通して使おうと目論んでいる子達。
大きくすると案外使えなかったので、
概ね15ミリ径以下で丸めて水引を通し乾燥中。
今回使った石塑粘土はやわらかく、
水引が曲がらず通ってくれたので別の道具を作らずに済んだ。
粘土によって大分違うし、私の保管状態にもよるのだろう。



水引ごと固まると元も子もないので度々動かしているが、
動かす度に嬉しくなって笑っちゃう。
ものすごくかわいい子ができて、
ものすごく素敵な何かが作れると想像しながら待っている今が最高の時。

 

今の私の頭には「但造作すること莫れ」なんて言葉はかけらもない。
ただ自分を含めて、
誰かが楽しんでくれることを想像して手を動かせているならそれでいい。

 

それは心構えってこととも少し違うし、
そうやって仕上がってゆくものたちの美醜について、
語れる言葉を何ら持てないけれど。

一日考えて出した今の私の結論。

充実の一日を
藤井あき乃