心は君を幸くきませと
「真幸くませ」という印をつくってみた。「幸」は「さき」とよむ。
最初の「ま」は接頭語なので「幸」を強めてくれ、
最後の「ませ」は「そうであってください」という意味。
相手の無事としあわせを願う美しい日本語の表現だ。
私は万葉集で知った。
季節外れではあるけれど好きな歌一首。
天の川瀬ごとに弊を奉る心は君を幸くきませと
万葉集2069 作者不詳
「葦原の瑞穂の国は神ながら」
で始まる柿本人麻呂の歌は有名だが、その中に
「言(こと)幸く ま幸くませとつつみ(恙)なく」
という箇所があり、
私はそこだけ覚えているのだけど(そこしか覚えられないのだけど)
「恙なく」印はつくったしな。。。
次は「ま幸くませ」だろうと急に思いたち一昨日あたりから挑戦している。
これ以外にも
「幸くませ」
「真幸く」
など書体や全体のカタチも変えて数種類ざっくり試作してみて
今のところ上画像の印影を最も気に入っている。
お手紙の最後や、封緘などに普段に使いたい。
便箋のどこかに薄いインクで透かすように捺してあるのもよいわー。
新しい場所へ旅立つ人へ、お祝いを紙で包んで手渡すのなら、
どこかにお守りのようにそっと捺してあげたい。
6ミリ角に並べたちいさな五文字に
しあわせを願うきもちをぎゅうぎゅうに詰め込んで。
きげんよくいきましょ
藤井あき乃
