離れてみるのも
瓢吉相印のサンプルを作っています。
画像の印影は「仁」。
12ミリ角印材に一文字彫刻しています。
今まで瓢吉相印は二文字か三文字彫刻を基本に承っておりましたが、
これからは、一文字でのご要望にもお応えしてゆこうと思っています。
というわけで、
一文字でかつ画数が少ない(バランスをとりにくい)文字でサンプル印を作ってみました。
しかし、
もう少し難しい字を選ばないとね。
実際にご注文を頂くと「え。難題~。」と思う事はあっても、
自分で字を探すと、難題となる字をなかなか思いつきません。
というか無意識にバランスとりやすい字を選んでないか?
ということもあり、
自分で考えず、最近人気のお名前というのを検索してみました。
で気づいたのが、
女の子のお名前で「子」とか「美」とか付いた名前ってあまりないのですね。
というかほとんどなかった。
そうなのか。今はそうなんだ。笑
そんな中、
男の子のお名前の中に「蓮」というのがありましたが、
「蓮」の瓢吉相印はバランスとるのが難しそうだなと思います。
次回挑戦してみようと思います。
九甘堂時代に、
本来吉相印とは、きずやくびれのない印材を使い、印相体という書体を使う。
字と字、それから印枠にも必ず字線が繋がっていて、
(枠のどの部分に接するかにも意味を持たせている)
浮いた線があってはいけない。線の太さも全て同じに。
すかすかな感じはあまりよくなく、びっしり線が入っている感じに。
と教えてもらいました。
ということは、
くびれのある瓢枠を使っていること自体、
吉相印とは呼べないのかもしれませんが。
え。
いまさらそんなこと言わないで。
という感じですけど。笑
それでも、
瓢自体が縁起物としてよく使われるカタチですし、
印相体という印独特の書体を大層気に入っていましたので、
わたくしの好きなふたつを一緒にした印を作りたかった。
福々しい瓢の中に繊細かつ美しい線でお名前が彫刻された印。
で、
瓢吉相印でいこうと名付けた記憶があります。
もう14~15年くらい昔のハナシ。^^
ここ1年くらい前から。。。
はん屋的な縛りから少し離れてみるのもよいかも。と思ったりもしています。
さて金曜日。^^
先日北九州市立美術館分館で開催されている「吉村芳生展」へ行ってきました。
なぜか「そんなに人はいないはず」と思い込んでおり(認識不足すみません)、
シゴトの合間に(近所なので)、ふと思いつき寄ったのですが、
結構な人出でした。
分館であんなに人がいたのは初めて。^^;
全て鉛筆画で、思わず近寄ってじっと見てしまうため、
みんななかなか進まない。
パンフレットになっている藤の花は「無数の輝く生命に捧ぐ」というタイトルがついていました。
下の画像は撮影許可のある作品をiphoneで私が撮影したもの。
pcや携帯の画面でご覧いただくとどうなのかわかりませんが、
自分のiPhoneの画面で見るとはっきり鉛筆画であることが分かります。
けれど、実物を自分の目で見た時は一瞬鉛筆画に見えなかった。
作品も素晴らしいけどiPhoneのカメラもすごい。笑
人の目が状況の中で見るもの(見えていると思っているもの)と、
カメラが正確に写しとるものの違い。なのかもしれませんが。
今週はどんな一週間でしたか?^^
皐月もあと10日程になりましたね。
どうぞ。。。それぞれに幸せな週末でありますように。
今日もここに遊びにきて下さってほんとうにありがとうございます。
藤井あき乃