花笑み
啓蟄の「こんにちはプレート」として、「すみれ」は早すぎるだろう。
と、自分でも思うが、
100枚レターブック「すみれ」で作ろうとした封筒を完璧に失敗してしまい、
捨てるにはあまりにも忍びなく、
解体して「こんにちはプレート」にむりやり生まれ変わらせる。
このページは裏に罫線が印刷されておらず、
しかも菫色になっていて、
こぉれは大事に使わねば!と、
気合が入り過ぎたら、うまくゆかず。
よくある。というかいつもそうだな。と思う。
さらっと作り始めたほうが、たいていはうまくまとまる。
しかもすみれの時季までもう少し待って使えば良いものを、
ほんのちょっとを待てないそのせっかちもなんとかしよう。
この「こんにちはプレート」の向かいに置いている私の大切な花桃は、
先週やっと蕾が膨らみ始め、眺める度にきもちがやわらかくなる。
何度も写真を撮ったけれど、
お見せできるようなものがひとつも撮れずにとても残念。
愛らしい濃い桃色は毎年どれだけ眺めていても飽きることがない。
花笑みって花が咲くことを意味する言葉だけど、
見ている人の笑みも誘う両方の意味があるんだろうな。
この春も。。。咲いてくれてありがとう。と思う。
藤井あき乃