ゆっくりゆっくり読む本

ゆっくりゆっくり読む本

ここのところの朝5分×3読書のメンバー。
この中から3冊を選んで読む。
枕草子(小学館 新編日本文学全集)だけは、通読三回目。
好き。笑

 







 



だいたい手前の2冊のうちどちらかが落ちるわけだけど、
改めてみると「レオナルド・ダ・ヴィンチの手記」以外は古本だ。

元来、
「人が触った古いモノ」にかなり抵抗があって、
アンティークな家具とか全然だめ。
衣服なんてもってのほかで、
書籍類もほんとうは避けたいところ。
ページをめくるときの紙の匂いが好きなのに、
ページをめくるときに息が止まる。

だから図書館は大好きだけど、
借りて帰るということは「仕方ない」場合を除いてあまりなく、
予約して取り置いてもらった本も、
時間が許せばその場で中を確認してすぐ返却。

予約していた本がたまたま誰も手を触れていないのではないか!
と思われる程美しい場合は、
とりあえず連れて帰ってきて、2週間我が子とする。

なんていやな女だろう。笑

それなら図書館なんて利用しなければよいのだけど、
既に絶版となっていて、古本市場で高額で取引されている場合、
やっぱり先にちょっと中身を確認したい。

因みに枕草子は確認した。笑
どうしてもこの小学館の日本古典文学全集「新編」バージョンが欲しかった2年くらい前、
待っても待っても15,000円以上したから。
三巻本を底本としている本は他にもあるので、
そちらでもよいかも。。。と思いつつ小学館の日本古典文学全集にこだわった。
やっぱり手に入れてよかったと思う本。

そして、
ほぼ送料で手に入れた「この世 この生」(上田三四二著)は、

amazonでは今お高くなってしまっていますが、久しぶりに読むのが楽しみだと思う本です。

先生が格調高い文章と仰った通り、内容もさることながらその文章を読むというか味わうというか。。。

いつも以上にゆっくりゆっくり読んでいる。

 

”願はくは花のしたにて春死なむそのきさらぎの望月のころ
~中略~
この歌は美しい玉の砕けるような衝撃力をもっている。”

この世 この生 上田三四二著 より

 

有名な西行のこの歌について「美しい玉の砕けるような衝撃力をもっている」と表現されているのを読んだとき、すとんと腑に落ちた。
情景が鮮やかに浮かび、未来の自分のその時の心情を今の自分がリアルに想像した。

一瞬。


早朝自分を揺るがすような言葉(表現)に触れると一日が変わる。


読書感想文が苦手な私の言葉より、直接読んで欲しいと思う。
言葉に興味のある方は。

 

見通しよくいきましょ
藤井あき乃