生日足日(いくひのたるひ)

生日足日(いくひのたるひ)

失敗作をわざわざお見せするのもどうかと思うけれど、
遊印試作の試行錯誤の過程。今日の結果。


「生日足日」という言葉があります。
「いくひたるひ」あるいは「いくひのたるひ」と読みます。

インターネットでも調べるとすぐにでてきますが、
活気に満ちた縁起のよい日のことで、
儀式や祝典祭礼が行われる当日のことをいうこともあります。
いわゆる吉日。という意味もありますが、
私の中では、もう少し積極的に自分の意思が入り込むようなイメージを持っています。

今日のこの日が一番よい日。
今日は今まで生きてきたすべてが積み重なって完成する日。
というような。
そして毎日そう思いながら過ごせるといい。
明日の自分のための今日の一日。

工房蓮には、長年がんばってくれている「吉日」遊印が3種類ありますが、
もう少し現実味のある「よき一日」という感じで作っています。

これは3回目の試作で今回は、
2回登場する「日」という文字を一字にして作ってみたもの。
枠はお米枠(と私が呼んでいる枠)。

いやそれにしてもなんか強烈な違和感。
版下作成の画面で見ていたときには全然感じなかったのに、
ものすごい違和感が。なんだろう?

そして画像で見てやっと気づいた。
「なまあしの日」になっている。

ちゃんと「日」をふたついれた版下で作り直そう。

半日も向き合っていたのに気づかなかった自分の愚かさに落ちそうになるが、
期待していなかったもうひとつの「ちび彌榮」印を気に入ったので、
気分はなんとか地表までのぼる。

「ちび彌榮」印の丸枠は最小サイズに挑戦するつもりで6㍉径。
が、「彌」の「四つの×」は彫刻できていないので、
まだまだかなりの工夫が必要。
全体のサイズをもう少し大きくしてもよいかもしれないけれど、
私にとっては、このちいさなちいさな「いやさか」にも意味がある。
もう少し考えよう。

というわけで、
消化不良気味のまま18時30分を回ってしまった土曜日。
今日は朝の自己投資時間をシゴトに当てたので、今から読書時間。
ちょうど本も届きました。



今週もここにきて下さってほんとうにありがとうございます。
3連休の方もそうでない方もどうぞそれぞれに。。。
しあわせな週末でありますように。
藤井あき乃