こさめときどきふる時候 2024年10月28日 白露も時雨もいたくもる山は下葉のこらず色づきにけり 紀貫之 和漢朗詠集よりその風景がこころの中いっぱいに広がる。彩りも温度感から湿度まで。雨の音まで聞こえるよう。現代の日本のどこかにも、こんな自然の様を見られる場所があるだろうか。 因みにこの歌は、紀貫之が今の滋賀県守山市付近にて詠んだもので、「古今集」秋下に出ている歌なのだそう。私は、和漢朗詠集の「秋 紅葉」で知った。今朝の読書の一ページ。 今日は旧暦九月二十六日。霜降の次項で こさめときどきふる(霎時施。絶対読めない)頃にはいりました。朝から静かな雨が降ったりやんだりしています。機嫌よくいきましょ藤井あき乃 «前 次» Blog