密雨糸のごとく散ずる

密雨糸のごとく散ずる

今日は昨日よりも冷たい雨。
寒暖が定まらなくなると、春爛漫が近くなる。
今日で雨水も終わる。

窓を開けて、
一瞬目をこらさないと見えないような細く白い雨は、
冬の地面を緩めて草木の発芽を促す。

 


密雨(みつう)糸のごとく散ずる

和漢朗詠集の春の部「雨」の最初に掲載されている漢詩(作者未詳)の賦題だが、
漢詩よりも賦題に惹かれる。

春の密雨は少し明るくて、瑞々しい。

 

そういえば、昨年気づいた辛夷並木は、今どんな様子だろう。
あと10日もすれば今年の辛夷に会えるはず。
今日通ってみよう。

 

画像は春の香包みとそれを収める折形です。
細い金色の線は

機嫌よくいきましょ
藤井あき乃