こころが動くきっかけ

手漉き和紙「杉原紙」と機械漉き和紙「雪」を使った
小さなカード、封筒、香包みと封緘紙です。
手漉き和紙を水切りした「もしゃもしゃ」に金箔をのせる練習は継続中。
ほんのわずかな金箔が、控えめに華やかさを添えてくれる。
ほぼA4サイズの「雪」からは、
ぽち袋(横幅12㎝)2枚を取ったあと、
12㎝×8㎝のカード用台紙が2枚分とれるので半分に折って使う。
帯状の「雪」はタグか栞に。
17㎝×25㎝の杉原紙を分割したところ。
杉原紙
右側が封筒になり、左上2枚はカード台紙に挟む箋に、
左下が香包みに。
封筒サイズは仕上がりが横10㎝縦6.5㎝くらい。
もうひと組カード台紙と箋を作ることができるので、封筒無しのカードも作ってみました。
自然に開いてしまうので帯で留めます。
「あ。これあの人に贈りたい」と思うことが行動に直結するタイプの人がいる。
何かを楽しいものを見つけた時に、その場で送る手配までしてしまう。
その人が使っている手帳をちぎって走り書きしたひと言が、
荷物の中から出てきたりすると存外の嬉しさがあります。
贈られた品とは、離れた別の感動がある。
人のこころが1㎜でもよき方向へ動く「きっかけ」は、
案外単純だと思うけれど、
それほど簡単でも頻発することでもない。
私が作っているものは、
そんな生き生きとしたヨロコビを伝える道具ではないけれど、
手間をかけることで感じられるものきっとある。双方に。
と思っています。
きげんよくいきましょ
藤井あき乃