花にまがえて散る雪に

花にまがえて散る雪に

明るい空から雨粒が落ちてきた。
と思ったら、みぞれ?
フロントガラスにあたった粒は、一瞬留まって四方に広がる。
風はとてつもなく冷たくて強い。

 

空寒み花にまがえて散る雪にすこし春ある心地こそすれ   「枕草子 一〇二段」

 

二月つごもりごろに、
風いたう吹きて、空いみじう黒きに、
雪すこしうち散りたるほど
の日。。。


藤原公任から
「すこし春ある心地こそすれ」
に、上の句をつけよと言われ清少納言がよんだ上の句は、
「空寒み(そらさむみ)花にまがえて散る雪に」


暗記ということがたいそう苦手な私が忘れない歌のひとつ。

きげんよくいきましょ
藤井あき乃