見た色とつくる色

見た色とつくる色

皐月の便箋。
杉原紙の木灰煮タイプを使用。楮紙らしいハリ感が大好き。
「恙なく」遊印はなくてなならない印になっていて毎日捺す。
紫の封緘紙は、
この時季、菖蒲の花が川縁に群生していた風景を思い出して。


「麦の穂」が実ったときのための色印肉を調整し続けているけど、
これがなかなかたどりつけない。
混色の作業は思いのほか疲れる作業なので、
ほどよいところで止めて、記録用に印影を取っておく。
色味の変化をチェックするということもあるけど、
数日経過するだけで「にじみ」がでてくることもあるため大事な記録紙。

 先日の黄色印肉を少しくすませて、その一部を更にくすませたのが右。

なんかもうすこし。こう。。。。ねー。
と思うが、どうしたらよいのかはもちろん、
自分がどうしたいのかもわからない。
記憶の中の麦畑を引っ張り出しても、この色が違うことだけしかわからない。
もっと光がばーっとあたって、もうちょっと薄いような茶色いようなー。
とか頭の中で「あれよ。あの感じ」と見えているのに再現はできない。

実は「稲穂」遊印の版下用デザインもお願いしているので、
秋の実りの頃には同じ色を「稲穂」にも使いたいと思っている。
上のふたつのケースの中間くらいだろうか。
とにかく今日の混色作業は終えよう。

少し仕事が押していて、

ゴールデンウィークは休めそうにないなぁと思っていたら、

今朝は3時にきっぱり目が覚めた。
そういうつもりで思ったわけではなかったんですけど、
と思いつつ、あまりにきれいに目覚めたので起き上がった。
自分に働かされている気分。

 

おかげでだいぶ捌けたが、
だいたいここから1時間くらいは頭の中に綿が詰まる感じになる。
ちょっと失敗しても差し障りのない封緘紙用の和紙ちぎりでもしよう。

まだ14時過ぎ。
おやつにも早い時刻。

充実の一日を