私にとっての「心想事成」

私にとっての「心想事成」

早朝から室温が上がらず暖房を入れる。
その感覚で結構着込んで外出したら、
陽射しはすっかり初夏にかわっていた。

外の透き通るような青い陽射しと、
春の肌寒さが午後になっても残る家の中。
季節の移ろいをあじわう卯月最後の日。

 

初夏にあう「ひとこと箋と箋ばさみ」を作った。

遊印:心想事成、結、もみじ
和紙:機械漉き和紙「雪」と白地に小さな黒十字の千代紙。

心想事成。
心に想い続けていることは、
叶うのではなくてそう成るのだと思う。



私の中でこの言葉は、
夢が叶うとかそういうことよりも、
自分がそう成ってゆく。という感覚。
4年前に作ったこの印を使い続けてそんな実感を持っている。

日々降りかかってくる現実のきびしさに翻弄されても、
翻弄されることにも意味がある。
それでも自分はこうありたいという想いがあるなら、
そのこと自体が幸いだしそれでいい。

少なくとも私にとって生きるってそういうこと。

きげんよくいきましょ
藤井あき乃