銀箔の雨と赤い傘

銀箔の雨と赤い傘

梅雨時の水貼りテープを作る。
銀色の箔で雨を降らせてみた。
久しぶりに「傘」遊印を手に取る。
「傘」遊印は、
他の色で捺しても違和感なさそうでいてそうでもない印のひとつ。

 

印(ゴム印ではなく彫刻された印)においては、
実際の色によせるより、
赤々と捺してあるほうがきれいに見えるということはよくあって、
下の画像で使っている「桜」はピンクで捺すより赤だし、
鶯は茶色で捺すよりやっぱり赤だ。

はんこだと思って見ているからなのか、
そしてはんこを捺すのは朱肉という思い込みのせいなのか。
思い込みも、
最初から無抵抗に刷り込まれていることはなかなか刷新されない。

けれど「蛙」印は、赤色よりも緑色のほうが断然しっくりくるのよね。
鶯と蛙の違いはなに?
毎日慣れ親しんでいるものでもわからないことは多い。

きげんよくいきましょ
藤井あき乃