1年経ってわかること

まことに梅雨らしい日々。
午後から時折の強烈な晴れ間でたいそう蒸し暑い。
エアコンを入れていても
紙達はわずかに重さを増しているようで紙遊びをする気になれない。
ならば小さな和紙でと、でんでん虫の遊印を出してきて封緘紙を作った。
紫陽花といえばでんでん虫※よね。
とまたしても刷新されない固定観念ではあるけれど。
白い和紙(杉原紙)に印を捺した後、
背景を作ってあげようと色をつけた杉原紙を順にあわせてみる。
なかなか決まらないので、3色とも貼付けてみた。
悪くはないけどこれだ!ということもない。
まぁ入選という感じでストックブックに一枚保管した。
来年の今頃、
ストックブックを開いてこの封緘紙を見る時に自分がなにを感じるのか?はちょっと楽しみ。
1年前の自分を褒めてやりたいと思うことがたまにあるから。
褒めてやりたいというのは、
われながらよいもの作っているじゃないか。
などということでは決してない。
その時には自覚していなかった自分の真剣さとか懸命さが
見えるときがあるからだ。
にじみ出るように感じる。
その時に感じる安心感や自己肯定感は絶対的なものだ。
何にも左右されない。
1ミリ強くなれる愛おしい瞬間。
見通しよくいきましょ
藤井あき乃