染めると塗る

染めると塗る

ここ一週間くらいで染めた和紙たち。
今回は機械漉き和紙(雪、富士)をきれいに染めることを目標に作業した。
和紙を色づけることについて、「塗る」と「染める」を試行錯誤中。
私にとってよりよい方法が見つかるといいなと思う。

上の画像は、
紫に灰色を少しずつ足して今だ!と思ったところで和紙を浸したもの。
薄く染まっているのは杉原紙で、同じ色液に水を足したものに浸した。
実際は画像よりもう少し赤みがあって、温かみのある鼠色になった。

下の画像は何色と呼べばよいのか。
藍鼠色に銀を足しつつ本藍も足した。
黒肉で文字印を捺して小さな印を赤く添えると映えそうだが、
露の朝というより霜降る朝の頃のイメージに近づく。
今使いたかったのだけど。

光がたっぷりはいった感じは難しい。
というより私にはムリかもと感じているが、まぁよい。
色自体はたいそう気に入った。

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黄朽葉色の和紙を作りたくて再三挑戦しているがなかなか。。。
完全に乾燥するとなぜか黒がでてくる。
が、今回は機械漉き和紙「富士」(最も面積の大きい和紙)が好みの色に染まったので大満足。
何に使おうかな。

画像

機械漉き和紙は、色液にしっかり浸しきってしまうと波打つ。
いろんな方法を試しているけど完全解決には全く遠いので、
少々波打っている状態でもきれいに使う方法を考える方が気分はよい。

ということで、
今回はエンボッサーの為のマチ付封筒に細く裁断した秋色和紙を組み合わせて使った。

画像

 

さて土曜日の午後。
朝から曇り空で久しぶりにのんびり本を読んだ。
昨日調べ物があって図書館に寄った際、
借りてみた無窓国師礎石の「夢中問答」。
図書館にあったのは岩波のワイド版で昭和九年に出版されているため、
そのころの言葉遣いで書かれている。
が、思いのほか読めている。(なぜだろう。笑)
手元に置いてぼちぼち読んでみようと思う。

夢中問答集(講談社学術文庫1441)

 
 

暦上では連休ですね。
いいな。
実際は休みたいときに休んでいるのであんまり関係はないのだけど、
微妙に嬉しい。

今週はどんな一週間でしたか?
今日もここにきて下さってほんとうにありがとうございます。
どうぞそれぞれに。。。
しあわせな週末でありますように!
藤井あき乃