執着力
週末は、本柘植遊印の試作にずっと取り組んでおりました。
コンピュータと彫刻機と紙の上とを行ったり来たりしながら、
ひたすら向き合っておりましたが、
今回は久しぶりに(ほんとに)難儀しております。
久しぶりに。
というのは、
新作を出すのが久しぶりだから。という意味ではありません。(それもありますが)
基本的に。。。
紙の上でよいと思ったものを版下画面に取り込んだ瞬間に、
紙の上で見た時より「もっとよい」と思えなかった時はうまくゆかないことが多く、
1~2回目までの試作で
紙の上<版下画面<実際の印影<別の遊印とうまくマッチしてくれる。
という感じで「いいかも!」のレベルが上がらないと
絶対にうまくゆきません。
ですが、
紙の上で結構がんばった子を
版下画面で見た瞬間に「え?」とか「あー」とか思ってしまっても、
捨てられないわけですね~。
ついつい、結果的には無駄となる手入れを画面上でいっぱいやってしまい、
彫刻してみたら 「机に突っ伏し」 となってしまうパターン。
己の努力に対する未練
というのは厄介なものです。
と
すんごい言い訳していますが、笑
「水芭蕉」(来年用で。--;)
「燕」
「波」(どちらも手直ししつつ。。。どっちにするか迷っていますが)
3種類試作中です。
実は、画像の印影は、
捨てられなかった未練の結果ですが、
こんなところにまで結果を残そうとする執着力は、我ながらたいしたものです。
ただ、この結果的に無駄となってしまう努力を、別のカタチで結実させるのが
プロだろう。
と偉そうに(思い切り強がって)言い切っておこう。
昨晩もうひと頑張りして作った子たちで、
いまから何か紙遊びしてみようと思います。
また明日見てやってくださいね。^^
見通し良くいきましょ
工房蓮 藤井あき乃