千年前の日本人
以前から「襲ねの色目」に興味を持っており、
調べているうちに、
「日本の伝統色」あるいは、「日本独自の配色」というような事に興味があるのだ。
と気づき、
最近手に入れた本です。^^
時代別日本の配色事典 城一夫
(ご興味おありの方は、こちらにリンクがあります)
読み応えもありますが、
眺めごたえもある本です。
タイトルにもある通り、
古代に遡り、その時代別に
使われていた色、配色、
そして色の持つ意味、
あるいは、どんな意味を持たせていたのか。。。
など様々な考察がなされています。
枕草子を読んでいて(ちびちび。中々進みませんが。笑)
その光の描写の美しさに、思わず何度も何度も読み返してしまう事があります。
その文章の中には、「色」も含まれていることが多く、
黄色
とか、わかりやすく描かれているとよいのですが、
二藍
とか出てきますと、???となってしまい、
しかも、その色や色合わせが、
この季節には「いみじうをかし」だったり「悪し(わろし)」ときっぱり切り捨てられていると、
駆使していた乏しい想像力もぷっつり途切れてしまいます。
この本には、
色そのものの説明もありますが、
季節毎に相応しい襲の色目も掲載されており、
その時代の背景や、人々の自然観、それに基づく美意識や表現方法など、
日本人が培ってきた「色」との関係がわかります。
いや。わかるというか、笑
なるほどー。そうなのね。へー。
と、ただ感心するだけですが。
ところで、およそ千年も前に書かれた「枕草子」がこんなに面白いとは。。。
すぐに挫折するか?^^;
と、思っていましたが、
簡潔で美しい表現(あるいは古文そのもの)に心酔することもありますが、
笑えることも多く、ツボにはまってしまいました。
「枕草子」を面白いと思うと同時に、
なぜ「源氏物語」は何度も何度も挫折してしうのかも判明。
それは、登場人物が多すぎるから。(私には)
挫折の理由がわかったことで、
妙な劣等感から解放されました。^^
見通し良くいきましょ
工房蓮 藤井あき乃