原始的図形の三番目

原始的図形の三番目

美濃和紙テープに遊印を捺してみました。
封緘テープ。

先日届いた「日本文様その歴史」を一日一ページでも必ず読むと決めて読んでいます。
一ページなので全然進みませんが、
毎日読むと前日に読んだことをわりあい覚えていることに気づきます。

他の本もそうだけど、二日空けると完璧に忘れている。
あれ?ここにしおりを挟んでいるけど、間違ったかな。のレベルへ。
しかし何ページ前に戻っても記憶は戻らず。
怖いだろう。

中学生くらいの時だったか、
今日の授業をその日に復習すると何パーセント記憶に残って、
翌日に復習すると何パーセントになってしまう。
と、先生に言われたことを思い出す。
数字は覚えていないけれど、なんだか劇的に違っていたような記憶がある。

その時間と記憶量の相関関係を、今実体験しているんだわ。と思う。

というわけで、
一ページでも10分でも。。。
とにかく毎日その本を読むことがとても大事だとやっと気づいた今日この頃です。



と、私の脳の劣化について話したかったわけではなく、
「日本の文様 その歴史」の最初の章「原始的図形」で
「円と三角」の次は「渦巻」について書かれている。

まだ一回しか読んでいないので、人に話ができるレベルではないけれど、
原始的図形の三番目は渦巻きなんだとなぜか感心した。
渦巻き模様は、数万年というずいぶんと長い歴史を持っているってこと。

先日、「雲母唐長文様レターブック」で、
「太渦」は浄化、繁栄、縁つなぎの意味を持つと書かれていることをご紹介致しましたが、
そのことも思い出しながら、
固定観念として染みついてしまっている「水紋」としての「渦」を、
ちゃんと知りたいと思う今日この頃。

日本の文様その歴史 (ちくま学芸文庫)
樹下 龍児
筑摩書房
2006-11-01



見通しよくいきましょ
藤井あき乃