名残とはしり

名残とはしり

長月
やっと過酷な暑さに陰りが見えはじめ、
風にさわやかさを感じます。

早朝、窓を開けるとかすかに虫の音が聞こえるようになって、
秋がきたんだなと思う。
そう思いつつ、早朝からエアコンをいれる気温ではあるのだけど。

年々苛烈さを増しているような夏も、
ひと月も経てばその名残すら感じなくなると思うと、
今を惜しむようきもちになる。

つぎの季節を待ちわびたり、
ゆく季節を惜しむ感覚を持てるのはとてもさいわい。

画像は、長月の和紙封緘紙。
「彼岸花」遊印を心ゆくまで使える季節がやってくる!
年豊かにして、みな楽しめる秋でありますように。


きげんよくいきましょ
藤井あき乃