さくら色に染めた和紙で

香包み用の杉原紙をさくら色を目指して染めてみた。
至極薄い色は、仕上がりの色を予測するのが難しい。
和紙が濡れた状態ではよい感じのさくら色でも、
乾燥するとほぼ白でした!てな事はよくある。
今回は毛羽も立たず!
均一に綺麗な薄いももいろにそまってくれて嬉しい。
しかし、
そんなときに限って画像に写っているものがすべてである。
きれいなものはつい取っておきたくなるのは女の性だが、
きれいなものはきれいなうちに使ってしまおうと香包みを折った。
今日は、
時折大粒の雨が激しく落ちてきて、
既に散り始めていたはなびらは、きっと舞い落ちてしまうだろう。
風雨に舞うさくら色を見に行きたかったけれど叶わず、
はなびらが降り積もった明日の道端を楽しみに。
きげんよくいきましょ
藤井あき乃