秋めく頃の色

秋めく頃の色

今回は、萩の花や紫式部のような赤紫を目指して杉原紙を染めた。
紫式部は紫が濃いものもあるけれど、私が好きな赤紫の紫式部。
目指す色ははっきりしているのに、
たどりつくのはほんとうに難しい。



染めた(濡れた)状態ではもう少し紫が強かったのだけど、
乾燥したらピンクが強く出て、
今肉眼で見ると、少し紫が強くなっているようにも見える(願望込で)。


画像はピンクが強く出ていると感じた時のもの。
何が足りなくて何が多いのかがわからない。
やり方がやみくもすぎて答えを導き出せそうにないが、
染めるという作業には慣れてきて大きな失敗はなくなった。
まだ投げ出さない。



早速箸袋に使ってみた。

画像

下の箸包みに赤紫の和紙を挟んでいる。
うーん。赤紫が中途半端。
なんか違うとはっきり感じるが、何が違うんだろうか。

 

上の箸包みは、昨年の今時分にも使った典具帖紙を挟んでみた。
昨年は便箋に使ったと思う。
私の中では、夏の終わりとかすかな秋の気配がほどよく混在しているイメージの和紙。

画像

まだまだ秋暑の日々ではあるけれど。
空の色も雲の形も夏とは既に違っている。
少しずつ秋の支度もね。

きげんよくいきましょ
藤井あき乃