失敗と成功

本日つくった「一筆箋と封筒の揃え」。
今日は、先日から夢中になっている秋の襲色で作った封緘紙と、
とても気に入った色に仕上がった紙紐を使いたいと、
狭い面積の中あちこち置いては考える。
紙紐は縒りをほぐしてひらひらにしてみた。
案外中まできれいに染まっている。
ひらひら感で少し和から離れたので、唐草文エンボッサー※を使ってそのまま可憐な方向を目指す。
なんだか急に気になって改めて「可憐」を調べてみたら、
「いたわりたくなる様子であること。いじらしく、かわいらしいこと」
ですってよ。
自分自身はかすりもしない世界で生きているが、
つくるものくらい夢見よう。
この紙紐は杉原紙をこの色に染めた際、一緒に仕上げたもの。
今まで染めた和紙の中で最も!!気に入っているが、
季節感としてはだいぶ先だろう(枯れ葉の頃から冬。。。)。
待ちきれなくて紙紐だけ先に使い始めている。
画像ではわかりにくいが、
紙紐のみ少し白っぽく色褪せた感じに仕上がった。
茹ですぎた小豆のような色になってしまった原因は、
色液から出したときに絞りすぎたせいだろう。
絞り方がゆるすぎると乾燥中に色液がぽたぽたと滴り落ちてくるため掃除が面倒だし乾きも遅くなる。
と思ってぎゅっとしぼったらこのようになってしまった。
何事においても手加減は大事。
思い通りにゆかないことの方が多いけれど、
撫でたくなるくらい好みの色の和紙や紙紐が仕上がると
とてつもなく嬉しい。
ほんとうに嬉しい。
きげんよくいきましょ
藤井あき乃