立秋の終わりには

立秋の終わりには

初めて公開かも。笑
本柘植遊印の版下をつくている画面です。

日曜日から「萩」遊印の版下づくりにかかっています。
以前は左右対称の萩(紋)がいましたが、
今回は、ちょっと違う感じで。

と言っても、こんなに微細なものは絶対彫刻できませんので、
ここからうまーく間引いてゆくのですが、
今回はちょっと違う方法を試してみたいと思い、あえて細かい絵を作ってみました。

すぐにうまくゆかなくても、
今後の版下づくりの新しいチャンスが生まれるといいなと思います。


枕草子に出てくる萩の描写に心をつかまれ、
これを遊印にしたい!絶対に!
と心に誓って1年。笑
(その文章をご紹介したいと思ったのに、本を家に置いてきてしまいました。
また次回にでも)

それから、何度も描いたり調べたりしつつ、
小さな萩の断片を少しずつ継ぎ足し継ぎ足し^^;
一年経ってようやく画面上での版下づくりに入ることができました。

立秋は無理でも処暑のあたりには間に合わせたい。
まだ仕掛かってもいない「処暑」印と一緒に捺したい。

今日の現実としては「萩」も「処暑」も存在しておらず、
まるで架空のハナシですが、
己の欲に火が付きますと、そこに向かって忠実に時間と労力を使う自分にちょっと笑えます。

欲深いって怖ろしくも愛おしい。

見通し良くいきましょ
工房蓮 藤井あき乃