お正月のお箸袋

お正月のお箸袋

先日懐紙で作ったお箸袋をご紹介いたしましたが、
少し大きめに裁断した和紙で作ってみました。
このくらいだと、お正月のお箸袋にもよいでしょうか。。。

使用した和紙のサイズは、19センチ×23センチ。
懐紙と同じ割合にしてみました。

画像ではお分かりいただけないかもしれませんが、
手前が、白い肌吉紙、中央が檀紙風、奥が手漉き和紙です。
お正月用でしたら、やはり真っ白が良いでしょうし、
檀紙風であっても、檀紙の風合いがあるほうが格上の雰囲気は漂います。

但し、檀紙風であっても・・・紙の厚みがありますとあちこち接着しないといけません。
しっかりへらで折り目を抑えても、卓の上で飛び跳ねてしまい安定が悪い。
元旦の朝、祝い箸がそれぞれの席で思い思いにひっくり返っているのも、どうかと思いますし。

手前の肌吉紙くらいが程よい感じか。。。と思います。
ただ、
肌吉紙といわれても、あまり馴染みがないかとは思いますが。
私も数年前に取り寄せてはじめてその質感などを確認できた和紙です。

あとは雲竜紙なんかはよいでしょうね。
雲竜紙にもいろんな種類があると思いますが。。。
わたくしが、なぜかあまり好きではない為、持っていてもほとんど使ったことがない和紙なのですが、
次回は雲竜紙で作ってみます。

このお箸袋には、ついつい(どうしてだろう?)「福瓢」エンボッサーを使ってしまいますが、
お正月用としては若干カジュアル感が強い気もします。
 
「雪輪ふたつ重ね」のエンボッサーのほうが落ちついた雰囲気になります。
お箸袋 工房蓮
しかしこのお箸袋の折り。。。
やるたびに違う形になるのですよね。。。
ちゃんと方眼マットの上で位置合わせをしながら折っているにもかかわらず!
最後の折り部分の出方が全然違ってしまい、
5膳セットで差し上げたくても、並べると不揃い感が気になります。

どうしてなんだろうか!!
方眼マットを使っている意味などまったくないじゃないか、
と思いつつ、折っても折っても同じにできないと固まってしまいます。

こういうことの原因を解明するのは実に苦手で、論理的に考えられない為、
あるとき、ふとその理由が腑に落ちるまでに、何年もかかったりするわけです。
というわけで、
今年は5膳セットでプレゼントするのは無理だろう。
と思っています。

充実の一日を
工房蓮 藤井あき乃