月白

今日の色は「月白（げっぱく）」。
穏やかで美しい青みを含んだ白色。
≪にっぽんのいろ　日めくり≫新日本カレンダー株式会社より。

今は、新月に向かっていますので、月は毎晩細く細くなっているはず。
雲が多い夜が続いていますのでその細ってゆく月ともなかなか会えませんが。

わたくしが持っている２冊の色事典にはどちらにも「月白」という名前では掲載されていません。
この日めくりカレンダーを使いだして１９日目ですが、
色事典に掲載されていない色も既にいくつかあっておもしろい。

日めくりカレンダーには、
「日本の自然や文化から生まれた伝統色」が掲載されていると説明されていますが、
もしかしたら伝統色って数えきれないほどあるのかもしれませんね。

たしかに。。。
月の白は他の白とは違う。と思う。
月の白色ってこの白色と同じよね。と言える色を思いつかないので。

自然界の微細な色味の違いにひとつひとつ名前を付けていった先人達の感性には、
驚嘆すると同時に敬意を表しますが、
なんだかちょっと笑えたりもします。

ぴったり同じではないけれど大して変わらないじゃないか。と思ったりもする色もあるわけです。
そこを区別していちいち名前を付ける事になんの意味が？
とかとか。
身も蓋もない事を思ってしまう現代人の私がいます。
同時に、
わざわざカレンダーを買って、毎日楽しみにめくっている現代人の私もいるのですけど。


名前をつけてもらった色は嬉しかったかもしれないな。と。。。思う。

旧暦師走二十八日
藤井あき乃