桜と春三日月と

桜と春三日月と

先日のやりすぎ簡易金封の再挑戦。

自分的には長年慣れ親しんだ安心感のあるパターンではありますが、
結局いつもと同じ雰囲気ですね。
という課題は宙に浮いたままずっとそこにある。

しかし、今回は内側に使った杉原紙に随分助けられています。
透け感に奥行きを感じる和紙は初めてかなと思います。
粘りがあるような紙質というか厚みというかそこから感じるものでしょうか。

今回は杉原紙の両側共にしっかり「見られる」使い方をしているという事と、
和紙の持つ奥行き感を活かすつもりで、
両側からほぼ同じ位置に千代紙ラインを貼っています。

奥行き感に更に細い千代紙の厚みが加わって重みがでます。

ひらひらの透け感がある和紙に両側から細いラインで紙を貼ると、
接着剤が乾いた時に、ラインに沿って引き攣りが走ったりすることがありますが、
そういう事もなくきれいに仕上がってくれました。

以前は、簡易金封にそこまでやるのか。という過剰感(ちぐはぐ感)を気にすることもありましたが、
最近は美しければそれでよい。と思うようになりました。^^


さて金曜日ですね。
癸卯年の弥生月も今日が最後の日になりました。
今月はどんな月でしたか?

今週はどこに行っても桜の花が美しく、
まさに春を味わった毎日でした。

特にどこかへお花見をしに行ったわけではありませんが、
いつも通る道や気に入っている森の道を通りながら、
「只今」の季節を愛でることができるのはとてもしあわせ。

ちょうど一週間ほど前でしたか。。。
小舟のような春三日月が、
温かくうるんで見える春の夜空に静かに浮かんでいるのを眺めることもできました。

華やかさと静けさの両方がしみ込んでくるような季節です。

今日もここに来てくださって。。。
ほんとうにありがとうございます。
どうぞそれぞれに。。。しあわせな週末でありますように。^^
藤井あき乃