木槿のきもち

木槿のきもち

「100枚レターブック 日本の美しい花」より今月は「木槿(むくげ)」を選んでみました。

説明文に
花期は7月~10月頃。
茶の湯の世界では「冬の椿、夏の木槿」と言われるほど夏を代表する茶花である。
初秋の季語。

とある。

読んだときに全然理解できなかった。笑

ものすごく複雑だ。と思う。
「夏の木槿」なのに初秋の季語。

暦の上では新暦8月初めにには秋が立つので、
確かに二十四節気の区分としては初秋に咲く花なのだろう。
しかし旧暦では、今年(閏年なので特に遅いが)新暦10月も半ばでやっと九月一日になる。

それでも初秋の季語なのか。

わたくしは歌も詠めませんし、茶の湯の世界も知りませんが、
それらの世界では一体どのようにとりあつかうのだろう?と思う。笑

そもそもこういうことを追求するのは、野暮ってものですが。

自分が感じる今日の「ある瞬間」の季節感と、
「花が咲く」という奇跡的な一瞬が重なった時、
表現できる何かがあればいい。

ただそれだけでよいのに違いない。

しかし、なんだか頭の中はもやっとしている。

木槿にどう思っているか聞いてみたい。

見通しよくいきましょ
藤井あき乃