夢中になれること

夢中になれること

内貼りに使っている和紙は、
榛原特製 木版便箋 「月影摺り」
です。

貴重な戴き物ですが、
手にしたときほんとうに!!感動いたしました。

一緒に説明書きを添えて下さったので一部転記します。

「月影摺り」は、薄墨色の手摺り技法として江戸期より榛原に伝わります。
便箋として文字が映えるよう、墨色をごく淡くのせ、花や風景が描写されています。
この便箋は時間をかけて抽出した上澄みの墨を使用し、昔ながらの製法で木版手摺りされました。
  


ため息しか出ませんね。

薄墨色の手摺り技法
という技法があるのも初めて知りましたし、
その現物を見たのも初めて。

江戸時代の人は、こうやって摺られた和紙をどんな風に使っていたんだろう?
やはりだれかへの便りに使ったのかしら?
障子紙とか?
行灯などに巻かれる紙とか?
そんなことくらいしか思い浮かびませんが、なんとも豊かで贅沢です。

便箋として使うのも素敵だけど、
私はやっぱり何かに仕立ててみたい。
ずっと考えていたのですが、
ひらひら感を活かすにはやはりこれか。

縦置きのカタチのほうが風情としてはマッチしますが、
それだと蘭が全部隠れてしまいますので、
横置きに。
上部は5センチ幅で切り落としています(何も摺られていない場所ではありますが。泣きながら。笑)。

シックな雰囲気を壊さないようにと
あれこれ合わせてみることどのくらい?
暗めの方向へは持って行きたくなかったのと、
しぶーくなりすぎないよう鈴と金茶の水引を選びました。

紺色の顔料染めの千代紙ラインのものも作ったのですが、
時間が遅くなり画像を撮れなかったのでまた後日。


鈴の付け方がだいぶ上手になっていて嬉しかった。^^

素敵な和紙を贈って戴き心より感謝です。。。


さて金曜日です。
このあたりは三連休、とても暑くなるようです。

少し前から小倉祇園太鼓の太鼓の練習が始まっていて、
19時くらいからかな。。。結構遅くまで太鼓の音がしている。
日程を見たら今日が初日のようなので、
今聞こえているのは本番の音だろうか

練習は近くの海沿いの公園でやっていたのだと思うけれど、
海風に乗って聞こえてくる太鼓の音はなんだか懐かしい気分にさせてくれる。

福岡県はなんと言っても博多祇園山笠が有名で、
福岡に住んでいたときも、甘木にいたときも何度も見に行ったけれど、
懐かしさを感じるのはやっぱり太鼓の音。

毎晩たいへんだなー。仕事が終わった後、この暑い中。
なんて練習している人たちは全然思っていないはずだけど。
夢中になれる事があるのはほんとうに素敵。

今週はどんな一週間でしたか?^^
今日もここに来て下さって
ほんとうに。。。ありがとうございます。
どうぞ。。。それぞれに幸せな週末でありますように。
藤井あき乃