あのころと今

あのころと今

紫華鬘(むらさきけまん)という花だそうです。
なんとなく見たことがあるような気がする花の絵です。
100枚レターブック 日本の美しい花 「草木写生」図鑑より。

絶対に書けそうにない「華鬘」という名前の由来を知りたいと思い広辞苑を引く。

仏前を荘厳(しょうごん)するために、
仏堂内陣の欄間などにかける装飾。【以下省略。広辞苑より引用】

とありました。

続いて「華鬘草(けまんそう)」の説明もあり、
次の言葉として、
「華鬘結び」の説明がある。

紐で結んだ「華鬘結び」の絵が載っていて、結んでみたくなる。
じっと見ていると出来そうな気もしてくるが、
「始まり」に想像が及ばないと手の出しようがない。

あとで紐結びの本を見てみようと思う。

ハナシは全然違うけれど、
最近読み直している(3回目くらいか。)本(岡潔著「春宵十話」)の中で、

謙虚でなければ自分より高い水準のものは決してわからない。
せいぜい同じ水準か、多分それより下のものしかわからない。
それは教育の根本原理の一つである。
だからそういう態度(おごりたかぶった態度。謙虚さのない態度。藤井注記)でいれば必ず下に落ちてゆくもので、
まず上に行くことはない。


という文章があり、どきっとした。

自分の中学高校時代を鮮明に思い出したから。

謙虚さのかけらもなくまさにおごりたかぶっていたこどもだったと思う。
たいして優れた成績でも、ましてそもそも優秀な頭脳でもなかったにもかかわらず。
だから「そんなこどもだった」のかもしれないけれど、
あのころの私は一体何をばかにしたかったんだろう。

あの頃に。。。自分がこの本を読んでも、
腑に落ちることも得られることも何もなかっただろうとも思う。

何十年も経って今やっとわかる。

何十年も経って。笑

よかった。



見通しよくいきましょ
藤井あき乃