【写真:水巻コスモス園(福岡県・直方) 撮影:バイクで旅しながら風景を撮る休日写真家M】

 

立秋から始まる秋

 暦の上では秋が立つとはいえ、まだまだ暑さも厳しい頃から始まる。

 

ヒグラシが夏の終わりを告げ、お盆が終わると、

ある日突然聞こえる虫の音。

秋は生きものの声から始まり、

植物の彩りと実りでクライマックスへ。

 

もののあはれは秋こそまされ 

燈火親しむ読書の季でもありますね。。。^^ 

 

秋の季語となっている植物や生物:参照【日本大歳時記(講談社)】

初秋〈立秋・処暑〉朝顔桔梗
仲秋〈白露・秋分〉の春、帰る、コスモス
晩秋〈寒露・霜降〉吾亦紅紅葉(もみじ)来る、銀杏散る、団栗
秋全体案山子南瓜(かぼちゃ)蜻蛉(とんぼ)、秋の

 

 

七月ばかり、いみじう暑ければ、よろづの所あけながら夜も明かすに、月のころは、寝おどろきて見出だすにいとをかし。闇もまたをかし。有明はた言ふもおろかなり。

七月(旧暦)のころはたいへん暑いので、どこもかしこもあけたままで、昼はもとより、夜も明かすのだが、月のあるころは、寝て目をさまして、家の中から外を見るとたいへんおもしろい。

月のない闇夜のころもまたおもしろい。有明の月のころのすばらしさは、やはり言葉にもつくせないほどだ。

【枕草子三四段:小学館 新編日本古典文学全集より】

有明の月:夜明けになお空に残る月【広辞苑】

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